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謹賀新年2021
新年あけましておめでとうございます。
写真は今年元旦の初日の出です。(市川塩浜)
旧年中はたくさんの飼い主様と地域の皆様に支えられ、動物医療を通じて多くの動物達とのかかわりを持たせていただくことができました。
今年は十二支の二番目に数えられる丑(牛)年です。
昨年は十二支最初の子(鼠)年、新しい運気のサイクルの始まりとなる年でしたが、その子年に蒔いた種が芽を出して成長する時期とされ、それを十二支で最も緩慢で歩みの遅い丑の年に引き継いでいきます。
では、丑年とはどう言った年になるのでしょうか?
一歩一歩着実に、いたずらに結果を求める時期ではなく、結果につながる道をコツコツと作っていく時期とされています。
つまり、丑年は目の前の自分のすべきことを堅実に行うことが将来につながる、そういう年であると考えればいいでしょうか。。。
当院は来月で設立13年目を迎えます。
本年度も常に初心を忘れずに、地域に必要とされる動物病院であるように、気を引き締めてスタッフ一同努力を重ねてまいりたいと思います。
当院患者様より素敵なお正月のアレンジメントをいただきました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
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あいむ動物病院西船橋 スタッフ一同
木星と土星の大接近
今回は、とても動物病院のブログとは思えない内容で行きたいと思います。当院ブログには時々こんな脱線がありますがどうぞお許しください。。。
お暇な方、空を見るのが好きな方にお読みいただければ幸いです。。。
秋口あたりからでしょうか、東から南の夜空に連れ添うように見えていた二つの明るい星に気付いていた方は如何程でしょうか?
12月に入り、実はこの二つの星が次第に近づいて最も近くなったところで(会合;conjunctionと言います)、それがなんと「数百年」ぶりのレアな天文現象となりました。
夜空を見て、なんだかいつもの星空と違うなあ、と感じていた方も少なからずいらっしゃるのでは?
当院のある船橋市は街明かりと空気の澱みのために、パッと見てわかる星座はオリオンや北斗七星くらいでしょうか。
なんとなく目に入ってくるのは最低でも1等星レベルですから、本来なら燦然と輝いているはずの明るい星がポツポツ見えるだけで、星座はどこなの?というありさまです。
2020年もあとわずかの師走の候、こんな船橋でもかなり目立つ「天文現象」になりました。ニュースなどで報道されていましたので、ご存知の方も多いかと思います。
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それは、夜空で”最も明るいレベル”、のマイナス2〜3等星の「木星」と”結構明るい”、約0等星の「土星」が見分けることが難しいくらい接近するという”極めて稀”な現象です。
まず、”どのくらいの接近”かというと最接近の21(〜22)日にかけて双方の間隔(視野角とか離角といいます)が"0.1度"となり、肉眼では満月のだいたい1/5くらいの距離でくっつく程の大接近、いや超接近とも言える状況になりました。
詳しくお知りになりたい方は下記の外部リンクをご覧ください。
>アストロアーツ(木星と土星の超大接近)
実は、今回の大接近の4日前、太陽の沈んだ南西の空に月、木星、土星が夕闇の中で集合するという天体現象が”前座”として見られました。(下写真)
月齢2.7の三日月、右上が土星、その下の星が木星です。
この頃にはまだ、木星と土星がある程度間隔を保っていたため、日没後に月、木星、土星が三つ巴で作り出す華やかな情景に、予期せず思わず見入った方も多いかと思います。
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では実際に、今回の会合では木星と土星がどのくらい近づいたのでしょうか。。。
下の写真は最接近直後、12月22日の日没後の写真です。写真上の方に夕闇でほぼ水平に寄り添うキラキラと輝く点々が素敵でした。
見た目と異なり望遠レンズ越しの写真では地味な点々が二つ、明るい左の星が木星、ちょっと暗くみえる右の星が土星です。視力が少なくとも1.0以上であればなんとか2つの星に見える程度の近さです。。。
写真だとなかなか実感が伝わらないかもしれません。
さらに拡大すると(↓)2つの惑星がキレイに並んでいるのが判ります。
右の土星は輪っかの輪郭がわずかに感じられます。また写真をクリックすると木星の4時方向にくっつくように小さい光の点が見えるのですが、これが太陽系最大の衛星、ガニメデです。(火星より大きい)
ちなみに、今回の接近(会合)がどのくらいスゴイことなのか、その答えは上写真の円が満月の大凡の大きさと言えば分かりやすいでしょうか。。。
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ご参考までに、NASAの発表では実際の木星ってこんな感じです。直径は地球の11.2倍と実に巨大です。
同じく、NASAによると土星はこんな感じです。木星よりやや小さいとは言え、こちらも巨大で派手なガス惑星です。
こんなデカくて明るい惑星が接近して見えるのですから、当然目立たないわけがありませんね。
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さらにこの現象が、”どのくらい稀か”というと。。。
報道では約400年ぶり(江戸初期とかガリレオの時代)というものが多かったのですが、実際には前回の接近は太陽に邪魔されて地球上では赤道付近でしか観察できなかったらしく、観測条件を加味すると約800年前(なんと鎌倉時代!)まで遡らなければならないほどだそうです。
つまり、木星と土星を望遠鏡で同時に観測するのは今回が人類史上初めてと言ってもいいのかもしれません。
日常生活に翻弄される我々にはビックリするような時間間隔ですが、こうした現象に接するにつけ、人間の考える尺度なんていうものが如何に狭いものか、と痛感させられます。
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木星、土星ともにあまりにも近いので、”お蔵入り”の望遠鏡を引っ張り出して両方の同時撮影にチャレンジしてみることにしました。。。
木星、土星ともに巨大惑星ではありますが、極めて遠方のため通常の数百ミリ程度の望遠レンズ、プラス一眼レフの撮影ではほとんど点々にしか見えません。
望遠鏡であれば望遠レンズの5-10倍くらい?にはなるはずです。
下の写真が日本での最接近となる12月21日17時過ぎの画像です。思っていた以上にくっきりキレイに見えました。
右上の楕円が土星、下の明るい●が木星、周囲には木星を挟んで、有名な4つのガリレオ衛星(上からカリスト、ガニメデ、イオ、エウロパ、いずれも月〜火星ほどの大きさ)が整然と並んでいるのが分かります。
パッと見、へえぇーという写真かもしれませんが、この超狭い視野の中に木星と土星、両方の衛星が収まっているということ自体が通常は考えられないのです。天体望遠鏡を触ったことがあれば尚更感慨深いと思います。
この視野を分かりやすく説明すると数百メートル先のマンションの部屋を覗いている感じでしょうか。(極めて表現が悪いですが。。。)
たくさんの失敗写真の中から、たまたま土星本体とその”輪っか”がきれいに写り込んだものがありましたので拡大して載せておきたいと思います。
説明のいらない奥深さを感じる写真だと思うのですが。。。いかがでしょうか。
最後に・・・
次回の大接近は”今回の待ち時間”の数百年と比べて”かなり短い”、約60年後の2080年だそうです。
まあ、短いと言っても、私(51歳)も含めて今見ている人類の多くは恐らくもうこれっきりでしょう。
悠久の時間の中で、我々は人知を超えるものに取り囲まれているということ、加えてその存在の小ささやいかに視野が狭いものかということ、こうした現象はそうしたことを気づかせてくれます。
現在、世界中に大きな影響を及ぼしている感染症にしても然り、大騒ぎする人間社会を横目に、天体の運行と同じように自然界はその摂理に従って物事を変化させるのみです。我々はそのありさまを傍観するしか術がありません。
まあ、何かにつけてあれやこれやと不安渦巻く、制限だらけの息苦しい世の中となってしまいましたが、そんな閉塞感に悶々とする時には、思い切り窓を開けてぜひキレイな夜空を見上げてみてください。
”何か”、きっといいことがあると思いますよ。。。
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あいむ 動物病院 西船橋
井田 龍
新看護職のご紹介
病院内空調の改善
空調設備の刷新の一環として、当院開設から暑い日も寒い日も、おおよそ12年以上にわたって稼働してくれた待合室、処置室の大型業務用エアコン2台の交換を行いました。
工事の日には作業関係者の方々が6人もいらして半日以上かけて突貫工事を行って頂いたのですが、狭い空間での配管作業が難航して設置工事はかなり大変だったようです。
普段まったく気にしないものですが、業務用エアコンというのは普段見えない部分、その奥行きとか室外機などの結構な大きさを横目に見て改めて気付かされました。。。
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動物病院での空調というのはどうなっているのか?
今回はそんなテーマで書いてみました。。。
動物病院には診察室を始めとして、たくさんの区画された空間が必要です。
その大きな理由はさまざまな患者さんやその状態に対応するために床面積に対してたくさんの部屋数が必要なことと、患者動物の逃走防止のためなのですが、このために各スペースの温度管理を独立して行う必要がでてきます。
さらに来院する動物たちの状態も個々に異なるため、必要な温度管理も常に一定ではありません。このため、一般の店舗や事務所のように大出力の業務用エアコンで広い空間を一箇所で空調するということができないのです。
つまり、待合室などのオープンなスペースや診察室では飼い主さんやスタッフなどの人々の快適性を維持しつつ、バックヤードの処置室や入院設備では治療のために暖房を強くしたり、また別の部屋では同時に冷房を全開にするという全く”季節感”のない使い方が時に要求されます。
動物病院をつくる時には、こうしたさまざまな状況を想定した上で適切な性能と数のエアコン(業務用or家庭用)を選び、それぞれの室外機との位置関係やそれらをどう配管するか、まるでパズルを解く様に問題を解決しなければなりません。
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当院には、患者さんがご利用になる待合室(大小二つ)、診察室が四つあります。
また、バックヤードには処置室(大小二つ)、検査室、手術室、入院室(犬猫二つ)ストックルーム、事務スペースの機能的に分けられたスペースがあり、これらが50坪に満たない空間に密接しています。
そして各部屋にはその広さや目的で様々な出力のエアコンが設置されています。その内訳は広範囲のエリアをカバーする業務用エアコン4台、加えて業務用エアコンを補助したり個室の温度管理を行う家庭用エアコン9台の計13台です。
合計出力で20キロワットを超えてしまいますので、だいたい一般家庭でルームエアコンを20台以上を使っている計算になります。
当院では例年、秋口に夏に酷使したエアコンの整備と清掃を冬に向けて外部に委託するのですが、その数の多さに毎年ため息がついつい出てしまいます。。。
まあ、そうは言っても治療を必要とする動物たちの安全や、滞在する方々の快適性を両立させるという目的にはかえられません。
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今回交換した空調設備は当院のメインの空調を担う2基の業務用エアコンです。
空調エリアの待合室からバックヤードの処置室に至る広い範囲をカバーして一定温度を保ち、主に待合室にに滞在される患者様やオープンスペースの処置室で働くスタッフの快適性を大幅に向上させました。
以前の業務用エアコンではもともとの出力不足と、さらに昨今の新型コロナウイルス感染対策としての窓を開放した状態での使用にはやや難がありました。
今回、新たに導入した業務用エアコンは当院での通常使用ではオーバースペックな8キロワットの大出力(小型家庭用エアコン8台分以上)のため、現在の感染防止策が継続されたとしても余裕のある温度管理が可能になります。
院内の快適化に加え、新型コロナウイルス対策への改善策のひとつとしても、当院へ来院される皆様のお役に立つものであると考えております。
今回の工事は地域密着型、エアコンを得意とする地元の「梶原電化」さんにお願いしました。
梶原電化
千葉県鎌ヶ谷市東道野辺6-1-55
TEL 047-446-0217
HPはこちら
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文責:あいむ動物病院西船橋
井田 龍
駐車場周りの改善
当院では定期的に来院患者の皆様へアンケートを行っております。
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アンケート結果から、何点か駐車場周りに関してのご意見を頂いておりました。
今回、そのうちの2点を改善いたしましたのでご報告申し上げます。
ひとつは駐車場の”くぼみ”による駐車への支障がある状態、加えて駐車場からの当院入口へ至る経路にある段差解消のステップに関する安全性へのご指摘でした。
ご指摘の”くぼみ”は轍(わだち)掘れによるものでしたので、埋め戻しの工事を行って解消いたしました。(下写真、白茶色の部分)
もう一点の駐車場から病院へのアプローチの”ステップが滑りやすい”というご意見に対しては、より幅広で重量があり耐荷重性のある製品を設置し、さらに滑り止め処置を施して安全性を高めました。(下写真)
より便利で安全な環境の構築に向けて、これからも皆様の貴重なご意見、さまざまなご指導ご鞭撻を頂ければ幸いと思っております。
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あいむ動物病院西船橋
スタッフ一同
新しい手術台
新しい手術台を導入しました。
今回導入した手術台は当院で以前より使用していたものと同じ東京メニックス社の最新モデルです。
東京メニックス
手術台スカラシリーズ OF-1000T-TM
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ストロークの広い電動昇降機能、左右チルト(台傾斜)機能、エクステンションチルト(角度調節可能な延長板)を備え、これまで以上に多様な動物サイズと手術様式に対応しやすくなりました。
普段はあまりスポットライトが当たるような機器ではありませんが、この手術台のように、マイナーチェンジを繰り返し使いやすくなっていく医療機器の進化が、動物医療現場を支えてくれています。
千葉県船橋市西船1-19-28 朝日ビル1階
無料駐車場14台
駐輪場9台併設
病院前に6台と隣接する8台の駐車スペースがあります
